What Happens to the Next Chorus?― 若い世代と、これからのジャズを考える ―

金沢 JAZZ STREET は、2028年の開催20周年に向け、ジャズコミュニティのさらなる発展と次世代育成を目指し、Jazz at Lincoln Centerとの連携プロジェクトを始動します。初年度となる2026年は、Jazz at Lincoln Centerより国際プログラムを担当するJeremiah Briley氏を迎え、「若い世代とジャズの未来」をテーマにフォーラムを開催します。ジャズは、人から人へと受け継がれ、時代や地域を越えて育まれてきた音楽です。若い世代がジャズと出会い、学び、歩んでいくために必要な環境について、会場の皆さんからの質問も交えながら語り合い、これからのジャズを考えます。
Jazz at Lincoln Centerとは
・アメリカ、ニューヨークの世界的ジャズ機関
・演奏活動に加え、教育、地域連携、文化継承を重要な柱としている。
・「Jazz as a metaphor for Democracy」という理念を掲げ、ジャズをコミュニケーションや共生の文化として捉えている
・世界各地の教育機関、地域コミュニティと連携した教育活動を展開
【第一部】キーノートスピーチ(リンカーンセンターの理念と金沢のジャズについて)
スピーカー:Jeremiah Briley(Jazz at Lincoln Center 国際プログラム担当)
【第二部】パネルディスカッション
パネリスト:八島敦子(プロデューサー)
小西 佑果(ベーシスト)
具 理然(トランペッター・教育者)
新谷 美樹夫(音響家・プロデューサー)
コーディネーター:中本 美智子(ボーカリスト)
【日時】9月19日(土) 12:30 Open / 13:00 Start~15:30
【場所】金沢21世紀美術館シアター21
【入場料】無料(予約不要)
※定員100名。当日12:00に整理券を配布します。
後援:在大阪・神戸米国総領事館

スピーカー:Jeremiah Briley(ジェレマイア・ブライリー)
ジェレマイア・ブライリーは、音楽プログラマー、コンサートプロデューサー、芸術管理者、ジャズ研究者、そして文化擁護者として、プログラミング、研究、教育、地域社会との連携を通してジャズの発展に尽力しています。ジャズ界で15年以上、芸術管理者として10年以上の経験を持つ彼は、演奏、学術、制作、そして文化リーダーシップを融合させたキャリアを築いてきました。現在、ジャズ・アット・リンカーン・センターに所属するブライリーは、公演、教育プログラム、フェスティバル、そして特別プロジェクトの企画・制作を担当しています。ディジーズ・クラブでは、ロン・カーター、トム・ハレル、ジョージ・ケーブルズといった著名なアーティストと共演し、数百ものコンサートの企画・制作に重要な役割を果たしてきました。また、エメット・コーエン、パトリック・バートリー、レイキシア・ベンジャミンといった新進気鋭の才能の発掘・育成にも力を注いでいます。
ブライリーの活動は、ジャズを歴史的・文化的文脈の中に位置づけ、聴衆が音楽とその意義をより深く理解できるよう支援するというキュレーション哲学に基づいています。このアプローチは、彼のコンサート制作、教育プログラム、アーティスト・イン・レジデンス、そしてフェスティバル開発に反映されています。彼の特筆すべき功績の一つは、ジャズ・アット・リンカーン・センターで開催される第2回KDフェスティバルの企画・運営です。これは、ビバップとハードバップの伝説的トランペット奏者、ケニー・ドーハムを称える数日間にわたる祭典です。ドーハム一家、そして一流のアーティストや研究者との協力のもと企画されたこのフェスティバルは、ドーハムの功績を称えるとともに、彼の作品を新たな聴衆に紹介することを目的としています。
ジェレマイアは、クツタウン大学で音楽演奏の学士号、ラトガース大学でジャズ史・研究の修士号を取得しました。彼の学術的なバックグラウンドは、ジャズ史、アーティストの遺産、アーカイブ保存、そして文化外交に焦点を当てたジャズ研究者としての継続的な活動に活かされています。
ジャズ・アット・リンカーン・センター以外にも、ハーレム国立ジャズ博物館、ジャズ・ハウス・キッズ、モントクレア・ジャズ・フェスティバルで音楽プログラマー兼コンサートプロデューサーを務め、コンサート、教育プログラム、アーティスト・イン・レジデンス、そして各種イベントを企画・制作してきました。彼はまた、リンカーン・センター、タイムズスクエア・アライアンス、イタリアのペペロンチーノ・ジャズ・フェスティバル、ポーランドのジャズトパド・フェスティバルといった団体とのパートナーシップを築き、公共プログラム、国際交流、文化外交を通じてジャズの普及に貢献してきました。ケニー・ドーハム、ジミー・ヒース、シーラ・ジョーダンといったアーティストの家族や遺族との協力関係は、ジャズの遺産の保存と振興をさらに後押ししています。
プロデューサー、研究者、そして文化リーダーとしての活動を通して、ジェレマイアはアーティスト、観客、学者、そして地域社会を結びつけ、世界中のジャズの発展と保存を支援し続けています。

パネリスト:八島敦子(プロデューサー)
エイトアイランズ株式会社 代表取締役・プロデューサー
父親の仕事の関係で8歳から11歳までアメリカ・シアトルで育つ。日本と海外の架け橋となるような仕事につきたいと考え、早稲田大学政治経済学部で国際政治を学ぶ傍ら同時通訳の勉強をする。大学卒業後、NTTでの仕事を通じ、都市計画に興味を持ち、慶應義塾大学大学院で建築・都市デザインを学ぶ。
NHKエンタープライズ入社後は、国際ロボットコンテスト、フランスの最古のクリスマス市「ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル」の招聘、東日本大震災被災地支援プロジェクト”Music for Tomorrow”など国際交流事業やテレビ番組等を企画制作する。なかでも、立ち上げから15年にわたりプロデューサーを務めた国際ジャズフェスティバル「東京JAZZ」では、「国境を越えて、世代を超えて」をテーマに企画の立案、出演交渉とキュレーションを行った。
2021年、長年の夢である「日本と世界を音楽と文化を通じて結ぶ」ことを目指し、エイトアイランズ株式会社を設立。ジャズを中心とした音楽コンサートや国際交流イベント、テレビ、ラジオ等のコンテンツのプロデュースに精進中。
2027年5月には「東京JAZZ」のスピリッツを継承した新たな国際ジャズフェスティバル「MET JAZZTOKYO」を渋谷で開催、プロデューサーを務める。
www.eight-islands.com

小西 佑果(ベーシスト)
小西佑果(B)1998年生まれ、石川県金沢市出身。金沢ジュニアジャズオーケストラJAZZ-21を卒業後、国立音楽大学演奏創作学科ジャズ専修に入学。坂井紅介、井上陽介各氏に師事する。在学中にヤマハ音楽奨学支援の対象となる。
卒業後は都内を拠点に、菊地成孔クインテットや宮本美季jazz band “ミッケナナ”のメンバーとして活動する。2022年に自身の楽曲から1st single “It wasn’t over /ループ”をReBorn Wood Rabelよりデジタルリリース。2025年に福録篤志を共同制作者として迎えたプロジェクト”Crypt Chrome”の1st / 2nd singleをリリース。

具 理然(トランペッター・教育者)
1990年9月8日生まれ。国立音楽大学演奏学科トランペット専攻卒業。在学中にJazzに出会い、演奏応用コースを修了。クラシックとJazzだけでなく、ラテンや様々な音楽を学び、演奏、作曲、編曲等、幅広く活動している。
「Lowland Jazz」のバンドリーダー、作曲ユニット「Iyon+Taichiro」として活動している他、みなとみらいスーパービッグバンド(講師)、中学高校の吹奏楽指導にも力を入れている。

新谷 美樹夫(音響家・プロデューサー)
一般社団法人日本音響家協会評議員
L.F.I(Logic/Feeling Institure)代表
2005年、金沢市民芸術村において小学生から中学・高校生を対象とした「ジュニア・ジャズ・オーケストラ」を設立し、音楽の啓発育成活動を推進し、ベルギーやスペイン、アメリカなど海外のジャズバンドとの国際交流も深めている。また、横濱ジャズプロムナード、東京ジャズ、岡崎ジャズストリート、今治ジャズタウンなど国内のジャズフェスティバルなどへ参加。
NPO法人 金沢JAZZ連盟の副理事長を務め、金沢ジャズアカデミーや、金沢JAZZ STREETの運営など、地域のジャズ文化の振興に貢献。その功績により令和五年度文化庁長官表彰を受賞。
音響家としても北陸地方を中心にコンサート音響の第一線で活躍。

コーディネーター:中本 美智子(ボーカリスト)
石川県金沢市出身。
幼少より児童劇団に所属し演劇活動を始める。米国ロサンゼルスTheatre of Artsに留学し演劇を学ぶ。ロサンゼルス、台湾でモデル、舞台女優として活動後、2010年に帰国。三槻直子に師事し音楽活動を始める。様々なミュージシャンとの共演を経て、現在は北陸をはじめ、関東、関西など活躍の場を広げ、ホテル、ライブハウス、イベント等に多数出演。
また、MROラジオの番組「中本美智子のMy Favorite Song」のパーソナリティを務めている。